この時期、アダージョの森のやや湿り気の多いところに、ヒトリシズカが咲いている。この花は、「ヒトリ」ではなく群生するのだ。

芽が伸び出すころ、ブラシのような糸状の白い花を1本つける。花には花弁も萼もなく、白い糸状に見える部分は雄蕊の集まりで、雌しべ1個と子房の横腹に雄しべ3個がついている。

春先は、赤みがかっているが、次第に濃い緑色になり、葉も大きくなる。

学名:Chloranthus japonicus 

その他の名前:ヨシノシズカ、マユハキソウ

センリョウ科   チャラン属

源義経の愛妾「静御前」(しずかごぜん)は白拍子の名手で、一人舞う清楚な姿が、この花の命名の由来とされている。

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