庭にフシグロセンノウが咲いている。緑で覆われた夏の庭に小さな朱をさし、存在感を示している。節のところが黒くなることから、こう名づけられた。
今年は、春の遅霜にやられたのと、鹿の食害にあったのとで、花はあまり芳しくない。
田中澄江さんが「『花の百名山』で、雲取山を代表する高山植物の一つとして紹介した」(wiki)。雲取山ではどんな具合にフシグロセンノウが咲いているのか、一度登って見てみたいものだ。
なんといっても素晴らしいのは日本の固有種であるということだ。これほど庭を華やかに彩る花が日本固有種であるところに、日本の自然の豊かさがある。
ともすれば、「イングリッシュガーデン」という言葉に惑わされてしまいがちだが、足元を見よう。
フシグロセンノウ(節黒仙翁)
ナデシコ科 センノウ属
学名:Lychnis miqueliana Rohrb.
分布 日本固有種 本州、四国、九州