中庭の東側でシモバシラが咲きだした。
小さな白い花が、登りあがる形で咲いている。花からぐっと突き出している蕊が面白い。
この花壇はクガイソウやチョウジソウ、リンドウなどがぎっしり咲いているところだが、シモバシラはそういうところが好きなのか、元気に育っている。
シモバシラ(霜柱)
シソ科 シモバシラ属の多年草
 学名:Keskea japonica
 
花はほぼ真横を向いて咲く。属名は植物学者の伊藤圭介にちなむ。日本固有種だ。
この花の魅力は冬になると枯れた根元の茎に文字通り「霜柱」のような氷の結晶ができる、ところにある。
それがこの花の命名の由来だ。シモバシラの茎は冬になると枯れてしまうが、枯れた茎の導管に水が吸い上げられ、外気温が氷点下になると、道管内の水が凍って、茎に氷の結晶ができるのだ。
今年の冬もその不思議な姿を楽しみにしよう。

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